（ 2006/07/14） たなかくーん。

あまりにすずむらに飢えてて、家にあるBLCD片っ端から聴き返してるような始末なんだけど、指ごと連れてかれる前がに踏みとどまれ自分？
聴き返してみると、「その指だけが知っている」シリーズがそこそこ名作だってことに気付いた。さくらいさんとすずむらさんというあまりにあまりなキャストに今まで聞き返したことなかったんだけど、いやーイカすわこの80年代少女漫画みたいなノリ。どんくらい恥ずかしいかっていうと、中の人たちが事務所を越えた親友だってのを想像すると泣きたくなるほど恥ずかしい。抽象的？そうだな、たとえばその指シリーズ2作目の「左手は彼の夢をみる」聴いてて、主役２人が何回「好きだよ」または「愛してるよ」って言うか数えてやろうかと思って、４回目くらいで突っ伏したくらいに恥ずかしい。
話は、BLにありがち完璧王子様な攻めとそこそこな見かけの元気な受けのBL版シンデレラストーリー？あ、なんか私いま上手いこと言った気がする！ これほんとにシンデレラストーリーだ。落し物で受けロックオンして攻めがストーカーしだすあたり、まんまじゃね？ ちなみに現代版シンデレラなので、主役がどっちもちょっとツンデレ（てかデレツン？）入ってます。櫻井孝宏は低音カッコイイ系だ、或いは鈴村健一はかわいい系の少年声だと主張される古式ゆかしい声オタの方、及び聴いてたら頬のあたりがムズつきそうなほど恥ずかしいBLが好きな方、またはBLCD聴いてみたいけどエロ苦手、みたいな方にはおすすめですな。
ひらかわだいすけフィーバーとしては、ひらかわさんと鈴の「花嫁くん」とかもすすめたいとこなんですけど、ウザいとキモいと可愛い、っていう評価を行ったり来たりしてる受けが苦手なら無理でしょうか。ただし鈴村さんに費やした金を換算すると軽く鬱になれる声オタには、どんなに「俺なんか…」とか言って本編中５回くらい泣き出すような受け役でも、あまりのおいしさにキモさもウザさも忘れられること請け合い。鈴があんまり可愛らしく「しんじさん…（攻めの名）」って呼ぶもんだから、何で自分の名前はシンジじゃねーのかって本気で思ったんだけど。悪く言っちゃえば、欲望？
ちなみに今をときめく淫乱受けと大評判の岸尾ダイサクに攻められかけてるあたりがおいしさの絶頂。フリートークで鈴が「このまま行けば俺をキシオダイサクにも食われるかも…」みたいな不吉な予言をしてたけど、その後に出た「唯我独尊な男」ではめでたくダイサクさんに襲われてたね。ドンマイ。
このCDの一番の聴き所は、長いくせに微妙にかみ合ってないフリー―ク。そのかみ合ってないっぷりが面白いというか。例えばですね、平川さんの「ダブルだいすけー」とかいう台詞をすずむら・きしお両氏スルー。「たなかくーん、座布団持ってきて」とかいう平川さんのアレなボケも両氏スルー。ってアレ、ただ単に平川さんが無視されてるだけじゃん？みたいな。
さて次は何聴こうかな。