ブランド 買取 むしろただの生存報告 晒します 忍者ブログ
2025/04/21  [PR]
 

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今期の小野Dキャラの可愛さに世の中の不条理を感じますサカネですこんばんは。
静雄といい佐藤君といい焔椎真といい、いちいち小野キャラの可愛さに悶える私はなんなの? バカなの? ただの小野ファンなの?
というか並べてみると分かりやすいな自分! ようは金髪で背が高くて気は優しいけど態度はツンなのが好きなんだな! 金髪で背が高くて小野声でもパンドラハーツのジャックには「ああ小野合ってるな」くらいな感想だったのは、鉄壁のラブキャラギルバートが隣りにいたからと、ツン成分が少なかったからだろうか。

ともあれ久々にPH以外の文を更新してます。3作続けてデュラララです。1日にアップした「メロウ~」は、前にアップした「インソムニア~」と繋がっている気分で書きました。平和島兄弟は周囲に引かれるくらいにお互いが好きだといいと思ってます。幽が静雄を大好きなのはわりとデフォだと思うんで、メロウ~は静雄がトムさんにドン引きされるくらいに幽が好きな話にしてみました。


かなり前から、ブレギルで幸せなものを書こうと意気込んで、ブレギル吸血鬼パラレルに着手していたのですが、見切り発車過ぎて今後の展開が行方不明になったまましばらく放置していました。
どうにも続きを書ける気配がないのですが、結構気合を入れて書きはじめたものなので惜しくなったため、書けた部分だけここに晒しておきます。
興味のある方は↓をクイックして読んでやってくださいませ…







薄れゆく意識の中で、光をみたような気がした。夜から深夜にかけての時間帯で、更にあたりは冷たい雨が降っている。その中で光なんてあるはずもない。
それなのに、紛れもない光を、見たように思った。太陽のように明るく世界を照らすような光とは違う。闇にあってこそしか見ることが叶わないような、かすかで、静かな光。
痛みを超えた圧倒的な倦怠感に支配され、意識が薄れてゆく中で、その光を感じる。
傷を負った胸は燃えるように熱いのに、やまない雨のせいかひどく、寒い。感じる光は、温かいだろうか。その光に向かって手を伸ばしたいのに、いかんせん、体のどこも反応してはくれなかった。
さむい、と小さく呟くことさえままならないままに、瞼を閉じた、その瞬間に、光が動く気配がした。
「芳しい匂いに釣られてきてみれば、こんな子供とはネ」
遠のきそうな意識の片隅で、そんな声を聞く。
すぐ傍に誰かいる。もう一度、懸命に瞼を開けると、そこには隻眼の男がいた。濃さを増すばかりの宵闇の中で、仄かにその男の真っ白の髪が見える。見えた光は、これだったのかとギルバートはぼんやりと考えた。本当に、手が届きそうな位置にそれはある。
「…まだ、生きたいカイ?」
真紅の隻眼を細めて、男は聞いた。温度を感じさせない声だった。ギルバートは、もうあまり働かない思考で、聞かれたことを反芻する。生きたいか、と男は聞いた。幼いギルバートにも、自分の体が朽ちかけていることは分かる。次に瞼を閉じれば、おそらく二度と目を開けることは叶わないだろうということも。
そんな自分に男は、生きたいか、と聞いたのだ。
緩い思考に、敬愛する少年の顔が浮かんだ。彼を、取り戻すまでは、朽ちることなど許されない。
「……、…ぃ」
「もっと大きな声で言いなさい」
「…、い、きた、い…っ」
ひゅう、と不快な音ばかりが洩れる喉で、必死に言葉を紡ぐ。すると、目の前の男はすっと微笑んだ。
「いいでしょう。それならば、契約を」
男はそう言って、自らの指先を躊躇わずに噛んだ。


 ・  ・

契約は双方の意思表示の合致によってなるもので、幼い日にギルバートと隻眼の男、ブレイクが結んだそれは、まさしく利害の一致に基づく契約そのものだったはずだ。片務契約ではなく、双務契約で、契約の内容は以下の通り。すなわち、ブレイクは、死に行くはずだったギルバートの命を留めること。そしてその対価としてギルバートが負った務めは、ブレイクが望んだときに、自身の血を提供すること。
あの夜、ブレイクは自身の指先を噛み、にじみ出た血をギルバートに飲ませた。すると、雨の中で朽ちるはずだったギルバートに驚異の生命力が生じ、命を長らえた。そしてそれからギルバートは、ブレイクの望むときに、望むように己の血を与えている。


時間をかけて淹れたコーヒーを持って寝室に戻ると、窓枠の隣りの壁に寄りかかっている影があった。夜目にも白い髪が見える。
「…相変わらず、どこから入ったんだ」
「ヒ・ミ・ツ・です」
にこりと笑顔を向けられる。苛立ちを煽られる笑みではあるが、そろそろ来る頃だと思ってはいたので、驚きはさほどない。ブレイクは文字通り、人間離れした存在なので、ギルバートのもとに忍び込むことなど造作もないのだろう。
蝋燭の灯りに、黒衣が映る。と思った瞬間に、肩を掴まれてぐっと引き寄せられた。手に持っていたコーヒーカップが揺れ、液体がこぼれそうになるので、慌ててブレイクの肩を押す。
「ちょ…っと待て! 取りあえずカップを置かせろ!」
「えー…仕方ないですネエ」
ベッドサイドのテーブルにカップを置くと、そのタイミングを見計らったように後ろから腕が回される。抗うより先に、首筋に柔らかであたたかな感触がすべり、次いでぴちゃりと生ぬるい感触が走った。急所を舐められる感触に、体が強張る。それを見越したブレイクが、耳もとに唇を寄せて、ギルバートの名を低く囁いた。それだけで、体の力が抜けていく。
強引に引き出された快感に、かすかな痛みが合わさった。首筋を噛まれたのだ。人間の弱点に牙を立てて血を吸われる。そんな状況なのに、しかし痛みや危機感よりも、圧倒的な快感に支配される。
「…っ、ブレ、イク…」
数え切れないほどに繰り返した行為なのに、慣れずに陶酔するようにその名を呼び、首筋を這うブレイクの髪に、縋るように指を絡める。
呼び声に答えるように、ブレイクは軽く牙を浮かせて、耳を嬲るように舌で舐める。くちゅ、と粘着質な水音が、感覚を直接的に刺激した。
「相変わらず、君の血は飛びぬけて美味だネ」


ここまでで頓挫です。取りあえず吸血シーンを書けて満足した!
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